前回に引き続き、初めて居合道を体験した時のことをつらつら書かせてもらいますね。
さて、初めて刀を振って感動していたところで次は礼法です。
武道として礼法はとても大事です。剣道でも「礼に始まり、礼に終わる」という言葉があるように、居合道においても礼に始まり、礼に終わります。
まず、正面の礼です。これは刀の持ち替えだけ覚えればすんなりできます。次に正座するときの袴捌きですがこのとき私服だったので、省略。
では、学生時代何度もやってきた正座をいざやってみたところ・・・あれ?痛い! 正座なんて本当に久々でしたが、まず足首の関節が痛い。思った以上に関節が固くなっていました。ものの数秒でモジモジしてしまいます。先生は真剣に正座から刀の置き方を話しているのですが、意識は半分足にいってます。お尻を浮かせて足に負担をかけないように必死でした。
少し前かがみになり先生の話を聞いていると次の痛みが襲ってきます。足の甲です。人の足の甲、親指の下に出っ張っている部分があるのですが、その一点が体重を全て支えているんじゃないかってくらい押し潰されめちゃめちゃ痛いです。今後しばらくこれに悩まされることになるとは思ってもいませんでした・・・。今でこそ関節が柔らかくなり、足の甲も皮が厚くなった?のかなんてことありませんが、当時は真剣に稽古を継続できるか悩みました。後々私の試行錯誤も記事にしますね。
刀礼が終わり、帯刀します。さてここから全剣連制定居合1本目「前」の練習になります。
抜刀しながら膝立ちになるのですが、膝立ちも痛い! 私はオスグットが左膝にあったのでもうその出っ張りがめちゃめちゃ痛い! もちろん平静を保って先生の指導を聞いてますが痛い。右足を前に出し、刀を抜きつける瞬間左膝に重心が乗るタイミングがあるのですがこれも痛い。
そんな中、先生は涼しい顔でやってのけます。さすが達人は身体の使い方が上手で痛みなんかないのだろうと関心していました。
数本練習した後、先生が「膝痛いだろ?」と言ってくださったので正直に痛いと言ったら、次からバレーボールの膝サポーター買ってきなさいと。
・・・え? バレーのサポーター?
先生がもそりと袴を上げると、めっちゃ分厚い膝サポーター着けてました。
その後も何度も何度も「前」の練習を続けました。あの日のことはいまだに覚えています笑
散々なデビューでしたが、しばらく刀を貸していただけるとのことで道場に通う決意をしました。
翌日、全身筋肉痛で苦しんだことは言うに及びませんね。
コメント